終活の3つの基本的な考え方とやるべきことを解説

終活を考える時に、基本になる考え方が「自助・共助・公助」です。
終活というと「なるべく人に迷惑をかけないように」とか、「他人のお世話にならないように」と考える方が多いと思いますが、年齢を重ねたり、病気になったりすると誰かに力を借りることは、誰にでも起こります。
そのような場合に備え、自分でできること、助け合いが必要なこと、公的サービスなどを事前に知っておくことが大切です。

終活の3つの基本的な考え方

「自助・共助・公助」は終活だけでなく、災害時の助け合や、地域での助け合いを効果的に行う時にも大切にされる考え方です。
この3つの事に理解を深めることで、いざという時に、誰かに助けてもらうばかりではなく、誰かの助けになることもあるはずです。

自助

自助とは自分で自分を守ることです。
まず健康でいることが、自分らしくよりよい終活を行ううえで一番大切なことです。
健康に注意して健康維持のために検診を受けたり、体調不良やケガをした場合は早め受診しましょう。介護予防のためには運動をすることも重要です。
また、自分らしく過ごすには、経済的にも自立していることが重要なことです。
お金に関しても生活設計をきちんと立てて、経済的な自立を持ってな生活していくことは、自分らしく過ごすうえでも重要なことです。

共助

共助とは助け合いです。誰かに助けられ、誰かを助ける関係を大切にします。
一人暮らしの高齢者が増えているため、地域社会での見守りや助け合いが欠かせません。
例えば、認知症の人を家族だけでなく地域で見守ることも共助です。

公助

公助とは社会保障制度など国や自治体から受けられる援助やサービスです
日本には高齢者が安心して生活をおくれるように考えられた制度やサービスがあります。必要な公助を活用することで安全で快適に暮らすことができます。
しかし、高齢者をさあ得る現役世代が減っているため、国や自治体の財政は厳しくなっています。
そのため、公助でまかなえない部分を自助や共助で補うことが求められています。

終活ですべきこと

終活で具体的に行うことを、終活の「活」と「終」にわけて考えましょう。

終活の「活」では、よりよく生きるために備える考え方、やるべきことをみていきましょう。
終活の「終」では、もしもの時に備えて家族や信頼できる人に必要な情報や自分の希望を伝えておきましょう。

終活の活 ~より良く生きるためにすべきこと~

①自分らしい人生をデザインする
 これまでの自分を振り返り、これからの自分の生活をイメージする。
 これからやってみたいことを考えて、エンディングノートに書いてみる。

②自分の情報をまとめる
 これまでの人生を振り返り、自分の情報を整理してエンディングノートに書いてみる。
 色々な情報を整理することで、自分自身を客観的に見つめることはできます。

③人間関係の確認と財産の整理
 家族や親族、知人友人など人間関係を確認し、何かあった時に誰に連絡するべきか、誰に頼ること
 ができるかをまとめておく。
 また、不動産や預貯金、有価証券など、現在所有している財産について書き出しておくと、これか
 らの生活設計や相続を考えるうえで役に立ちます。

終活の終 ~人生の最後を託す~

①人生の締めくくりをデザインする
 最後まで自分らしく過ごすために、万が一の時に、自分はどうしてもらいたいのかという希望を 
 エンディングノートなどで伝えておきましょう。 

②後を託す人が困らないようにする
 人がなくなった後には、お葬式、納骨、相続など手続きがたくさんあります。
 手続きをしてくれる人が困らないように必要な情報をエンディングノートに書いておきましょう。

③荷物の処分をする
 元気なうちに、家財や洋服、本など必要な物を見極めて荷物を処分しておきましょう。

まとめ

◆終活と言っても、すべきことは人ぞれぞれです。
  ・「自助」「共助」「公助」を意識しながら、自分らしい終活を行いましょう
◆終活ですべきこと
 ①終活の「活」
  ・自分らしい人生をデザインする
  ・自分の情報をまとめる
  ・人間関係の確認と財産の整理

 ②終活の「終」
  ・人生の締めくくりをデザインする
  ・後を託す人が困らないようにする
  ・荷物の処分をする

次回はエンディングノートについて投稿します。